集客ブログを始めるならアメブロはオススメしない6つの理由

無料で気軽にかけるアメブロ(アメーバーブログ)は誰もが自分のブログを持つことを可能にしてくれた素晴らしいサービスです。

今でもアメブロで記事を書いてSNSで拡散するマーケティング手法は多く利用されています。

ただ、あなたがもしこれからビジネスで利用するためのブログを始めるのであれば、アメブロではなく自分専用のブログを立ち上げることをオススメします。それにはいくつかの理由があります。

※2018年5月29日に公開した記事ですが、一部記事をリライト・修正して2019年1月13日に再度公開しました。

アメブロはユーザーを奪われやすい

僕がアメブロを推奨しない一番の理由がこれです。

アメブロは無料で利用できますが慈善事業ではありませんから運営会社としては当然収益を上げなければなりません。アメブロは収益の大半をユーザーが書いたブログへ広告を貼ることで得ています。

あなたのアメブロにも大量の広告が表示されているはずです。無料で使えるかわりに大量の広告を自分のブログに掲載しなければならないという条件です。

スマホアプリのインストール、ディスプレイ広告、ジャンル別ランキング、有名人ブログへのリンクなどその数は膨大です。閲覧ページ数を稼ぐことで収益が上がる仕組みですから、アメブロとしてはユーザーの回遊性を高め、より多くの広告を表示させるのが目的です。

短いブログの場合、あなたが書いた記事よりもユーザーを広告や他のブログへ誘導するための情報のほうが多いなんて場合すらあります。

そしてこの傾向がより強まるのがスマートフォンからの閲覧です。

視野の狭いスマートフォンでは、あなたの過去記事やプロフィールへのアクセスがよりわかりづらくなり、楽しげな画像付きで紹介される他人のブログへユーザーを奪われる可能性が高まります。

現在、ユーザーの7割近くはスマートフォンからブログを閲覧しています。
アメブロを利用するということは、あなたのブログへ訪れたお客様がいともたやすく離脱(ページを離れること)することを容認しなければならないということ。

せっかくブログへ訪れてくれたあなたのお客様を、やすやすと他者へ渡してしまうのはもったいなくないですか?

建前ですが商用利用禁止です

アメブロは利用規約に商業利用禁止を謳っています。

※追記:2018年12月25日よりアメブロが商用利用可能になりました。

2018年12月13日にお知らせいたしましたAmeba利用規約の改訂に伴い、本日より、アメーバブログ上での商品の販売や宣伝等を行うことができます。

例えば、ブログを使って以下の様なことができます。

●商品やサービスの販売、宣伝
・商品の画像等を掲載し、販売や宣伝をすることができます
・ECサイト、フリマサイト等のリンクを掲載し、商品を宣伝するができます
・開催しているセミナー等の宣伝をすることができます

●アフィリエイトサービスのご利用
・自身の体験を元に感想や考察を交えながら商品を紹介することができます

アメーバブログでの商用利用について より引用

とはいえ、現状では多くのビジネスブログが削除されることなく掲載されています。芸能人もアメブロで堂々と商売をしていたくらいですから、商業利用禁止が建前であることは明らかです。

したがって商用利用に関してはあまり気にする必要はありませんが、建前とはいえ商業利用禁止のサービスに時間と手間をかけて書いたブログを預けてくのは危険かなーとも思います。一方的にブログ削除などの判定を受ける可能性は0ではないのですから。

アメブロを運営するサイバーエージャントでは、商用利用できるブログとしてAmeba Ownd(アメーバオウンド)というサービスを始めています。「アメブロでなきゃヤダ!」という方はこちらの利用を検討してもいいかも知れませんね。

導線設計しづらい

集客ブログを書く目的は商品の販売やお店への誘導ですよね。

集客ブログでは導線設計が欠かせません。
導線とはブログを読んで自社商品に興味を持ってくれたユーザーを次のステップへ導くための施策です。

具体的にはメールマガジンへの登録・Facebookページへのいいねや、プロフィールページ・お問い合わせへのリンクなどを指します。

アメブロではこの導線設計がしづらいのです。

集客ブログを始めるならアメブロはオススメしない6つの理由

例えばアメブロを読んで興味を持ってくれたユーザーがあなたのプロフィールページへアクセスします。(アメブロを開設済みの方はぜひあなたプロフィールページを一緒に確認してください)

あなたのプロフィールページを読んだあとにお客さまがさらにあなたの情報を得たいと思ったとします。プロフィールページからの導線はほとんどの場合、

https://www.exmple.com

といったホームページへのリンクだけではありませんか?

多くのアメブロではそれ以外の導線は設けられていません。

わざわざホームページへのリンクをクリックしてくれるお客様は執筆者が思う以上に少ないはずです。
ホームページへのリンク以外の導線は、ブログへ戻るか、アメブロが提供するサービス以外にありませんのでホームページへのリンクを踏まないお客様はほぼここでページを閉じると予想できます。

プロフィールページはお客様に信頼していただき次のステップへ駒を進める大切なページです。本来はしっかりと導線を作っておきたいところです。

この導線設計がしずらいのは集客ブログとしてはとても痛いところです。

検索結果での上位表示が困難

あなたのサービスに関連するキーワードをGoogleで調べ、検索結果にアメブロで書かれたブログが何件表示されるか確認してください。

多分、アメブロで書かれたブログが1ページ目に表示されることはほぼないと思って間違いないです。

現在はキーワード検索による検索結果にアメブロが表示されることが少なくなりました。
あれほど巨大なブログシステムですから検索には有利なはずです。

ですが、ここまで検索結果に表示されないということは、アメブロ自体が何かしらのペナルティーを食らっている可能性も考えられます。

一時期、自社ブログへのリンク数を稼ぐためにアメブロには大量のスパムブログが開設され、アメブロも対策を余儀なくされた経緯があります。それを契機にアメブロが検索結果から徐々に姿を消し始めました。

現在はアメブロにいくら良質なブログを書いても、そのカテゴリーでのランキングやおすすめ記事としてアメブロに取り上げられなければ検索結果からの流入はほぼ期待できないでしょう。

ブログ資産を他人に預けることになる

今、ブログはお店の運営に欠かせない集客手段です。

書いたブログは蓄積することで何年もの間お客様に読まれホームページへアクセスを集める大切な資産です。この資産を他者が運営する外部サービスに託してしまうのは非常にリスクが高い行為です。

流れの早いインターネットの世界では人気を博したサービスがあれよというまに廃れてることは日常茶飯事。外部サービスへ大切な資産を預けることは、他人に家に自分の金庫をおいておくようなもの。サービスの終了とともに資産をすべて失うリスクと背中合わせです。

ホームページへのリンク効果は期待できない

数年前まではアメブロに自社ホームページへのリンクを貼ることでSEO(検索結果への上位表示)効果もあるなど有効でしたが、現在はアメブロからのリンクにはすべてnofollowという検索エンジンに対し「このリンクは追わなくていいから」という指示が出されており、外部リンクとしての価値はありません。(外部リンクが多いとSEOに有利です)

アメブロ集客のメリット

アメブロのデメリットばかりを書いてしまいましたので「カワテはアメブロ嫌いなんだろう」と思われるかもしれませんがアメブロは好きです。

というか運営会社のサイバーエージェントは好きです。社長の藤田さんのブロブもよく読んでいましたし、本も何冊も買いましたから。

ですから、誤解のないよう最後にアメブロのメリットも書いておきます。

アメブロの最大のメリットはなんといってもその集客力です。
日本を代表する巨大なブログサービスであるアメブロはすでに多くのユーザーを抱えています。アメブロを読む以外にも自分でアメブロを書いているユーザーを含めるとその数は膨大です。

すでに多くのユーザーがいるわけですからブログを始めてすぐに読者がつきます。

始めて間もないブログでもアクセス解析を見ると意外と多くの人が読んでくれているのがわかります。(アメブロのアクセス解析は当てにしない方が良いですが、、、)少し続けるとすぐに100、200なんていう数字がとれます。

同時にアメブロユーザーから読者登録が来たり、コメントが入ったり誰かが見てくれている実感を得やすいのがアメブロの大きな特徴です。

自分の書いたブログを誰かが読んでくれている実感はブログを書くモチベーションになります。

ブログで一番難しいのは続けることですから、モチベーションを保ちながらブログを書ける環境はとても貴重です。

まとめ

以上の点から、これから集客ブログを始める場合のプラットフォームとしては基本的にアメブロはオスメメしませんが、時間があればアメブロに個人ブログを開設し、モチベーションを高めながらブログを書く練習をするのも一つの手かも知れませんね。

ビジネスブログは店名や個人名を出したうえで書くものですから言い回しや言葉使いなどに気を使いなかなか筆が進まないものです。

ところが匿名の個人ブログなら、いつも使っている自分の言葉でサラリと書けるので本数を重ねる練習になりますね。

メリットデメリットを踏まえたうえでどのブログサービスを利用するのか判断してください。