いざブログを書こうとPCの前に座ったはいいけれど止まった手が一向に動かない、なんてことがよくあります。
楽しく有益なブログを書いてお客様に読んで欲しい。読み手を意識すればするほど手は動かなくなります。
今回は多くの方がブログに挫折する一番の理由「ブログのネタ探し」についてご紹介します。実はとても簡単なんです。
今回のコンテンツ
現場はブログネタの宝庫
スモールビジネスにとっての有益なコンテンツ(ブログ記事)とは、お客様の問いかけに対し、適切な答えを持ったページのことだと前回お伝えしました。
つまり、いいコンテンツ作りに大切なのは良い問いを見つけ出すことです。
この問いさえ見つかればあとはあなたの専門知識を使って質問に答えるだけですので簡単なことです。
ブログに使える問いとは、お客様が悩んだり気になったり疑問に思っていることであり、普段の接客の中でお客様からされる質問がそのまま利用できます。
一番簡単な方法は、現場のスタッフに「お客さまからよくされる質問は?」と聞いてみることです。お客様のことは現場のスタッフが一番わかっています。お客様からよくされる質問をたくさん集めておくことでブログのネタ探しには困りません。
オススメはブログのネタ出し会議。ミーティングでスタッフが集まる機会に10分、15分で構いませんからお客様がどんな悩みや疑問を普段持っているのかを洗い出し、メモに残します。定期的にネタ出し会議を行うことでブログの題材に困ることはなくなるでしょう。
[事例] Q&Aだけで集客する町田市の美容院
ブログを書く手が止まってしまうもう一つの理由として読み手を意識しすぎると言うものがあります。いい記事を書こうと意気込みすぎて自分でハードルを上げてしまうのです。そんな時にはQ&A形式のブログがオススメです。
「今日は、お客様からよくいただく質問にお答えします」の書き出しで、
Q.〇〇は〇〇ですか?
A.いいえ、〇〇です。なぜなら、、、から初めてみると意外と筆が進むものです。
有名な事例がありますのでご紹介します。
東京都町田市で美容院を営む宇野和弘さんのブログです。
とても有名なブログですのでご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
宇野さんは独立にあたり、ホットペッパーに頼らない集客を目指してブログをスタートさせます。「キャリア14年の美容師が、髪やヘアケアに関する様々な質問に本音で答える」をコンセプトに、Q&A形式でお客様の悩みに答えるというもの。
その記事数はなんと704件にも登ります。記事のネタは当初お客様との会話の中から得たものが中心でしたが、ブログを書くうちにFacebookやLINEから多くの悩みが寄せられるようになったそうです。その一つ一つを取りこぼさずブログにアップし続けた結果、ホットペッパーを使わずにブログからの集客でお店が回るようになったそうです。
町田美容院の知恵袋は、お客様がホームページ、しいてはお店に対し何を求めているのかを明確に教えてくれる良い事例になっています。お世辞にも美容院らしく見栄えの良いデザインとはいえませんが、お客様にとって大切なのは美しいデザインではなかったようです。
ブログは接客だと考える
いい接客とは、お客様の悩みを引き出し、最低限のシンプルな言葉で的確なアドバイスを出し販売に繋げていくことです。決してこちらの言いたいことをペラペラ一方的に喋ることではありませんよね。
いい接客の基本は7割聞く3割話すであり、売れない販売員ほど商品の機能性を一方的に喋りつづけます。
ブログも同じだと思いませんか?
ブログもインターネットを介した接客だと僕は思っています。お店の思いを伝えることは大切ですが、お客様不在の一方的なおしゃべりでは興味を持ってはもらえません。
良質なブログはお客様目線で書かれているものが多く、お客様の不安を解消する手助けになります。悩みを引き出し、的確なアドバイスを行うことで商品やお店に興味を持っていただき、来店、購入へと繋げていくのです。
接客とは違い対面できないブログでは信頼していただくまでにそれなりの時間がかかるのは確かですが、真摯にブログを書き続けることで必ずや結果はついてくるはずです。