スモールビンジネスが最初にやるべきSEO対策とは?

ホームページからの売り上げを上げるためにはGoogleなど検索エンジンからの見込み客獲得が非常に重要だということはご存知だと思います。

しかしながら、様々なSEO (検索エンジン上位表示) 対策の手段が巷では紹介されており、知識を習得し実行するまでには膨大な時間がかかってしまうのも事実。

ホームページを立ち上げたばかり、または、規模の小さなビジネスサイトが売り上げを伸ばすために最初にやるべきSEO対策についてご紹介します。

コンテンツづくりからはじめよう

結論からいいますと、スモールビジネスが最初に取り組むべきSEO対策は、なによりコンテンツ作りです。当分の間はこれだけやっておけば十分といえます。

コンテンツとはブログコラムFAQなどユーザーにとって有益な情報源となるページのことをいいます。

資金や人、時間に制限のあるスモールビジネスでは、同時に多くを進めるのは不可能ですし、なによりホームページの基礎知識を習得する前に、サービスを磨いたり顧客満足度を上げることに時間を使いたいものです。

ましてやホームページ専任の担当者を採用する余裕もそうそうありませんから、多くの場合、社内でスタッフが行うことになります。

ですから作業内容を絞り込んで時間も手間も節約しながら成果を上げることが重要です。そのためにもまずはコンテンツ作りを集中して行ってください。

なぜコンテンツが重要なのか?

Googleは検索順位を決めるプログラム (アルゴリズム) において、コンテンツの質と量を重視しています。

キーワードを埋め込んだり、外部からのリンク数を多くしたりといった旧来のやり方では上位表示は難しくなってきているのです。

さらにGoogleはコンテンツに何が書いてあり、本当にユーザーの役に立つ情報なのか文章内容までを解析するに至っています。その一例が「共起語」と呼ばれる関連キーワードです。

「共起語」と呼ばれる関連キーワード

「共起語」とは、メインとなるキーワードと一緒に使用される頻度の高いワードを指します。

例えばお寿司というキーワードなら「中トロ」「板前」「ネタ」など、このような関連キーワードが入っているはずであるという前提で文章を解析します。

「共起語」のないコンテンツはキーワードを詰め込んだだけの薄っぺらい内容であり、それほど価値がないものとGoogleには見なされるのです。

日本語の解析は英語に比べてまだまだ遅れている言われていますが、日本語の解析が進むにつれコンテンツの内容はさらに重要度を増していくことでしょう。

「〇〇へ行ってきました」は、コンテンツではない

一番手軽なコンテンツはブログです。ブログを書くだけでいいのです。ブログを書くだけでしたらオーナーを含め、スタッフの空き時間にもできますよね。

ただ注意しなければいけないのは「ディズニーランドへ行ってきました!」「なんと 10% OFFキャンペーン開催中」ではコンテンツにならないということは覚えておいてください。

スタッフに「ブログ書いておいて!」と上司から丸投げした場合に、この「〇〇へ行って来ました!」「キャンペーン開催中!」のブログが大量生産されることになります。

ここでいうコンテンツとはユーザー(新規客・見込み客・既存客)にとって有益な情報を掲載したブログのことです。
有益とはお客様が欲しがっている情報のことであり、お店が発信したい情報でなないということです。

有益なコンテンツの条件

では、どんなコンテンツがGoogleにとって有益と見なされるのでしょう。有益なコンテンツとは簡単に言ってしまえばお客様の問いに対する適切な答えが掲載されたページであるといえます。

簡単な例で見ていきましょう。

あなたは近くで夕食ができるお店を探しているとします。山梨でしたら「イタリアン 甲府」で検索するかもしれません。では「イタリアン 甲府」に対する適切な答えとは何でしょう?

それはGoogleの検索結果を見ればすぐにわかります。

検索結果ページイタリアン 甲府

検索結果には、食べログ、ホットペッパーを代表とするランキングサイトがズラリと並んでいます。

現在のGoogleは「イタリアン 甲府」というたった2文字の問いかけの裏には「甲府周辺で美味しいイタリアンを食べさせる気の利いたお店を探してほしい」というユーザーの検索意図があることを読み取ります。

そして甲府で美味しいイタリアンにありつける可能性が最も高いサイトを上位に表示させているというわけです。

SEO対策で重要なこと

ここで重要なのは個人店のホームページは検索結果にはほぼ出てこないという事実です。

実際にひと昔前のように「イタリアン 甲府」の検索結果に個人店がズラリと並んで表示されたとしたらどうでしょう?

ユーザーは迷うばかりで一向に向かうお店を決められないかもしれません。

これは個人店がお客様の問いに対する適切な答えをホームページに持たせていないことからおこる現象です。

住所やメニュー、キャンペーン情報など、お店が発信したい情報だけでは「イタリアン 甲府」の答えにはなっていないのです。

反面、上位表示されているランキングサイトは「イタリアン 甲府」の答えに特化したサイト作りを行なっています。

お店を利用したユーザーのレビューや満足度を数値化し、きちんと予約までできるようメニュー、連絡先が網羅されており、失敗しない店探しの仕組みが出来ています。

これがGoogleが意図する有益なコンテンツです。
問いに対して適切な答えを持ったホームページをGoogleは常に探しているのです。

まずは質より量を重視してブログを書こう

これからの時代、スモールビジネス、個人店がインターネット上で見つけてもらうためには有益なコンテンツ作りが欠かせません。

そしてもう一つ大切なことは有益なコンテンツは質に加え、量も必要ということです。

有益な記事1つではページ全体を検索上位に押し上げる力はありません。ホームページ内に有益な情報をコツコツと溜めていくことで狙ったキーワードで上位表示されやすくなってきます。

また、量を書くことで文章力も養われコンテンツの質も徐々に上がっていきます。まずは50点の出来で構いませんのでとにかく書いてみることです。

どれくらいの記事数を用意すれば良いか?

それは業種やキーワードによっても様々ですが、ローカルサイトの場合、少なくとも30記事以上用意することで検索結果での手応えを掴めるはずです。

さらに広いキーワードで検索上位を狙うのであれば100記事は用意したいところです。

100記事というと途方も無い数字に思えるかもしれません。
一週間に2記事用意しても1年かかります。

ですが、これからのホームページ運用においてコンテンツの重要性は高まる一方です。
あなたに出来なくてもライバル会社はやりきるかもしれません。

そのうえコンテンツは蓄積されることで価値が高まるため先行者利益になりやすいという特徴があります。

ライバルが少ない今だからこそ、コツコツで構いません。
コンテンツ発信のスタートを切ることを、全てのスモールビジネスの事業主にオススメしています。