議論や考えを「可視化」することで言葉よりも雄弁に想いを伝えることのできるコミュニケーション手段「グラフィックレコード」。
先日、金丸文化学園で開催された講座「グラフィックレコードを学ぼう」に参加してきました。
絵が苦手、自分の字が嫌い。そんな私でもグラフィックレコード(以下グラレコ)を学べば変わるのでしょうか?
ワクワクしながら参加した2時間のグラレコ講座。グラレコを学んで感じた伝える技術のヒントと、実際に私が書いたグラレコをご紹介したいと思います。
今回のコンテンツ
伝えるを向上させるグラフィックレコードとは?
グラレコに関しての予備知識は一切なし。
なんとなく聞いたことあるよな、ないような。
当初グラレコは「メモの延長」だと思っていました。メモにイラストを入れてわかりやすく整理したり、綺麗なマインドマップを作るのに役立つ技術だと。
でも違った。まるで違った。
講師の高野さん曰く「メモは自分のため。グラレコは人に伝えるためのもの」だそう。
なるほどグラレコは自分が想像していたものとは随分違うようだ。
人に想いを伝えるためのコミュニケーションツール。昔から想いを人に伝えることが苦手だけにますます興味が湧いてくる。
3歳児になって書いてみる
講座が始まってすぐに講師の高野さんがいいました。
「今日は3歳児になったつもりで書いてみましょう!」
いきなり書くんですね、、、。
困った。
自慢じゃないけど昔から絵が苦手でドラえもんしか書けないレベル。
「私、絵心ないんですよね〜」
自信なさげに言い訳すると「大学の恩師から言われた言葉なんですが、、、」と前置きして講師の高野さんがおっしゃいました。
「絵心は誰にでも生まれた時からインストールされているんですって。ただそれを使っていないだけなんです!」
おお、インストールって言われると今っぽくてわかった気になりますね。
なるほど、そうか。
アプリ起動してないから起動すればいいんじゃない?てこと。
なんてわかりやすい説明!
高野さんはわかりやすく端的な言葉を随所に散りばめながら教えてくれる。
なんとも勇気づけられる講座だ。褒めて育てられる子供ってこんな気分なんだろうか。
というわけでとりあえず書いてみる。
トレーシングペーパーを使い、お手本の吹き出しをなぞる。が、これが案外難しい。このお手本を写す作業というのは絵の上達にとても役立つらしい。
高野さんが書いてくれたお手本を元に仕事で使えそうなSNSアイコンも書いてみる。
おっ、手書きで書いたものをスキャンすればそのままWEB素材として使えそうじゃないですか?!
自分の絵を素材として使うなんて考えもしなかったけど意外とイケそうかも。
この発見だけでも来た価値ありますね!
下手なのではなくオリジナリティー
私は自分の字が嫌いだ。
申込書など人前で記入する際にはいつも気後れする。
本を何冊も購入し何度も練習したがこの歳まで綺麗な字を描くに至っていない。
「字が下手でそれがコンプレックスなんですよ」
そんな自分の弱音にも
「字はその人だけのオリジナリティー。カワテフォントを作りましょう!」
名言いただきました!
実際に自分の字を書いて見せると「可愛いじゃないですか〜!」と褒めてくれる。
そっか、オリジナリティー。
そういえば昔から自分の字は皆すぐに「カワテの字」とわかってくれた。遠く離れた友人に贈り物をした際にも伝票に書かれた字を見て「この字懐かしいな〜」と連絡をもらったこともある。カワテフォント。その発想はなかった。
下手なのではなくオリジナリティー。肝に命じておきたい言葉だ。
↓ フォントの書き方のコツを教えてもらった。字は横線を細くすると綺麗に見えるらしい。
SNS時代にぴったりのグラフィックレコード
今回の講座で一番の収穫は何と言っても「グラレコを使ったSNSへの投稿」だろう。
高野さんはiPadを使い描いたグラレコをSNSへ投稿している。過去の作品をいくつか見せていただいたが写真よりもテキストの入った写真はやはり目を引く。特にInstagramでは抜群の効果を発揮しそうだ。
↓ 高野さんが教えてくれたSNSの画像サイズとオススメの構成。
ちょうど仕事でInstagramへの投稿方法でモヤモヤしていたことがあったのだけれど、このグラレコを知ったことで視界を厚く覆っていた霧が一気に晴れたような気分になった。全部解決しそう。
この手があったか!と嬉しくなる。
↓ 高野さんが教えてくれたグラレコ作成に使える無料ソフト。
新しいiPadが欲しくなった。
まとめ
↓ 手帳にあった仕事のメモをグラレコしてみた画像。
時間がなく色つけもできなかったけれど、文字だけよりもずっとわかりやすくなった。
絵が苦手だから、字が汚いから、と手書きよりもPCでの表現を基本としてきた自分が今回グラレコ講座を受講して感じたのは「自分は絵が描けないのではなく、描いていないだけ」というコンプレックスと苦手意識。
絵はムリと端から決め付けていたんだなーとシミジミ感じた今回のグラレコ講座。
とってもオススメの講座です。
希望があればiPadを使ったグラレコ作成講座も可能とのことなので皆で希望して実現したいですね。
( iPad買わなきゃ )